修理と保険の話

沖縄で車が家に突っ込まれたら|修理費は誰の保険で直す?

沖縄で車が家に突っ込まれたとき、修理費は相手の自動車保険で直すのが基本です。沖縄便利屋が現場で見ている流れを書きます。

「夜中に車が家にぶつかってきて、壁がえぐれてる。どこに頼めばいいか分からなくて」
「相手の保険で直せるって言われたんだけど、見積はどこに出してもらえばいいの?」
「とりあえず壊れたところを片付けていいですか?」

沖縄便利屋には、こういう電話がたまに入ります。道路に面した駐車場側の外壁、玄関横の柱、ピロティ駐車場の壁。沖縄は道が細くて家が道路のすぐそばにあるので、バックで切り返したときに当てられる、配送のトラックが曲がりきれずに角を削る、雨の日にバイクが滑って玄関先のブロックに突っ込む、というのがよくある形です。

いきなり壊されて、誰に何を言えばいいか分からないのが普通です。しかも「相手が払う」と言われているのに、何をどう頼めば本当に相手持ちで直るのかは、誰も教えてくれません。

まず最初にやること(直す前に)

① 警察を呼ぶ
相手がその場にいても「弁償します」と言っていても、必ず警察に来てもらってください。交通事故証明書(自動車安全運転センターが出すもの)がないと、相手の自動車保険の対物賠償が動かないことがほとんどです。警察に届けておけば、事故証明は相手の保険会社が取ります。当事者同士で済ませて、一週間後に相手と連絡が取れなくなった、という相談を受けたことがあります。

② 壊れたところを片付ける前に写真を撮る
割れたブロック、へこんだ外壁、落ちた破片、車の止まっていた位置。離れたところから全体、近づいて壊れた部分、いろんな角度で撮っておいてください。これは修理のためというより、あとで相手側の保険会社に出すためです。片付けてしまうと「どこまで壊れていたか」が証明できなくなります。

③ 相手の保険会社と連絡先を聞く
相手の名前・電話番号・車のナンバーと、入っている自動車保険の会社名。相手が自分の保険会社に連絡してくれれば、あとはそこの担当者から家の側に連絡が来ます。

相手の保険会社とのやりとりで起きること

相手側の担当者から「修理の見積と被害の写真を送ってほしい」と連絡が来ます。ここで出すのが、うちで作った見積と、最初に撮った写真です。

見積の出し方ひとつで、あっさり通るか、もめるかが分かれます。先方は「壊れたところだけの金額」を聞いてきます。でも外壁は、へこんだ部分だけ塗っても色が浮きます。沖縄の外壁は紫外線と塩害で表面の色が変わっているので、新しい塗料を一か所だけ乗せると、そこだけ浮いて見えるんです。なのでうちは「その面は一面塗り直し」で見積を出して、理由を写真と一緒に書きます。ブロックが割れているときも、割れた1個だけでなく、衝撃でぐらついた周りまで積み直す範囲に入れます。

理由がちゃんと書いてあれば、そのまま通ることが多いです。通らなければ、先方の言い分を聞いてどこまで直すかをお客さんと相談します。このやりとりは間にうちが入る形にしています。

うちの直し方

  1. 見に行く:壊れた範囲と、見えないところ(ブロックの中の鉄筋、壁の裏側、基礎)まで確認します。
  2. 写真と見積を作る:相手の保険会社に出す前提で、直す範囲と理由を書いた見積を作ります。
  3. 先方のOKを待つ:OKが出る前に着工すると、あとで金額が合わなくなることがあるので、基本は待ちます。危ない状態(ブロックが倒れそう、など)なら先に養生だけします。
  4. 工事:ブロックの積み直し→モルタル補修→乾かして塗装、という順番です。沖縄は雨の日が挟まると乾かないので、日程に少し余裕をもらっています。
  5. 直った写真を送る:これで手続きが終わります。

費用について

「相手持ちなんだけど、だいたいいくらになります?」と電話で聞かれます。ぶつけられた場合は、金額よりも「どこまでが今回の事故か」で見積が変わるので、見ないと答えられません。

同じ「外壁がえぐれた」でも、表面のモルタルが欠けただけなら補修と塗装で済みます。ところが叩いてみたら裏のブロックが割れて鉄筋まで曲がっていた、となると積み直しからです。見た目は同じへこみでも、中身で金額が倍以上変わります。電話で安く言っておいて、相手の保険会社に出した見積と食い違うのが一番困るので、最初から言わないことにしています。

見に行って、直す範囲と金額をその場で説明して、納得してもらってから着手します。見積だけで終わっても構いません。

家に突っ込まれた修理が保険で直るケース・直らないケース

直るケース(相手の自動車保険の対物賠償)
– 配送のトラックがバックで切り返して、ピロティ駐車場の柱と外壁を削った
– 夜中に乗用車が縁石を乗り越えて、玄関横のブロックと門柱に突っ込んだ
– 雨で滑ったバイクが転倒して、道路側の塀と外壁の角を壊した

ぶつけた側が自動車保険に入っていれば、相手の対物賠償で直すのが基本です。車でもトラックでもバイクでも同じで、ぶつけられた側が修理費を持つことは、基本的にありません。

直るかもしれないケース(自分の火災保険)
– 相手が対物賠償に入っていなかった
– 当て逃げで相手が分からない

この場合は、自分の火災保険に「車両の衝突」を対象にした補償が付いていれば、そちらで直せることがあります。警察への届け出は必須です。付いているかどうかは契約によるので、自分の保険会社に聞いてみてください。

直らないケース
– 事故の前からあった外壁のひび割れ、塩害で錆びて膨らんでいたブロック(経年劣化)
– 「ついでに」と頼まれる、今回の事故と関係ない古い汚れや剥がれ
– 自分や同居家族の車でぶつけた場合は、相手の対物賠償も自分の火災保険の「車両の衝突」も使えないのが普通です。火災保険に「破損・汚損」が付いていれば対象になることがあります(契約によります)

自分の火災保険を使うときに気をつけてほしいのが、免責金額です。火災保険には契約ごとに免責金額(自己負担額。0円・5万円・10万円など)が決まっていて、修理代がその額に届かないと保険金は出ません。古い契約では「損害が20万円以上のときだけ」という条件のものもあります。保険証券の「車両の衝突」「破損・汚損」の欄で免責を確認してください。請求できるのは原則3年以内です。被害が大きいときは保険会社の鑑定人が見に来るので、直す前の写真と壊れた部品は残しておいてください。

どこまでが今回の事故で、どこからが前からのものかは、見に行けば分かります。うちは分けて正直に言います。申請するかどうかはお客さんが決めることです。

相手の保険会社から「見積を送って」と言われた時点で電話をください。写真があれば、その日のうちに見に行く段取りを組みます。090-9408-5550

相手持ちで直すときに気をつけること

「相手が払うんだから多めに見積を」と言われることがありますが、うちはやりません。壊れたところと、それに伴って直さないといけないところだけを書きます。それで十分通りますし、あとで保険会社から問い合わせが来たときに困るのはお客さんです。塀そのものが事故の前から傾いていた、錆で膨らんでいた、という話は沖縄のブロック塀修理|車の衝突・台風、誰の保険で直す?に書いています。

ブロック塀をぶつけられたときの話は『沖縄でブロック塀に車が突っ込まれた場合の修理|相手の保険で直す/の記事に、外壁のひびや剥がれ全般は沖縄の外壁修理|車の衝突・飛来物・ひび、誰の保険で直す?の記事に分けて書いています。

車に突っ込まれて困っているなら

「どこに電話すればいいか分からない」という段階で構いません。まず警察と写真、そのあとうちに電話をもらえれば、見に行って、直す範囲と相手の保険会社に出す見積を作ります。

火災保険・自動車保険が使える修理かどうかは、見に行ったときにお伝えしています。保険の申請はお客さまご自身で行っていただきますが、必要な写真と見積はこちらで揃えます(手数料はいただきません)。

沖縄便利屋 電話 090-9408-5550(お問い合わせフォーム
対応エリア:沖縄市・うるま市・宜野湾市・北谷町・北中城村・中城村・西原町・浦添市・那覇市ほか沖縄県内

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