みなさんは、トタンというとどんなものを想像しますか?
トタンと言えばトタン屋根で、ボロボロの空き家の屋根や、外国のスラムにあるような民家の屋根に使われているイメージでしょうか?
実は、トタン屋根は亜鉛メッキ鋼板葺きというもので、かつては多くの建築物の屋根に使われていたんです。
現在はスレート葺きが主流ですが、1990年代くらいまでは所謂トタン屋根が広く使われていました。以前、防水のお話のときにも話しましたが、屋根の防水は15年程度で改修が必要になってきます。
当時のトタン屋根の建物はその多くが20年以上経過しており、すでに漏水が発生していたり、強風で飛ばされてしまったりと危険な状態ですので、対策が必要です。
ここ、沖縄県ではトタン屋根はすぐに錆びてしまいます。塩害の影響が強いからです。
錆びてしまったトタン屋根は徐々に腐食が大きくなり、台風などで飛ばされてしまう危険性が高くなります。瓦よりも軽く、耐震性に優れているなどのメリットがありますが、沖縄ではあまり適した材とは言えないかもしれませんね。
トタン屋根のリフォーム(改修)は、何パターンかに分かれます。既存のトタンの状態がそこまで悪くなければ塗装のみで問題ないこともあります。
一部が錆びていてもケレン作業で錆を落とし、塗り替えすることが可能です。塗装するときに錆止め塗装をして、しっかりとした塗料を塗れば10年近くは耐用可能です。次に重ね張りという方法もあります。
カバー工法と言われる方法で、古いトタン屋根の上から新しいトタン屋根を張る方法です。この場合、古いトタン屋根の劣化が激しいと、下にある古いトタン屋根ごと飛ばされてしまったり、錆びが新しいトタンに移ったりすることもあるため、あまりおすすめはできません。
最後に張替えです。こちらが、一番きれいになりますし、一度トタンを剥がして骨組みだけにしたときに、屋根の悪い部分がはっきりわかりますし、勾配を変えて雨漏りしづらくすることも可能です。
新たにトタンを張ることも可能ですし、スレート瓦やガルバリウム鋼板などの別の部材に変えることも可能です。
台風の多い沖縄では劣化したトタン屋根は非常に危険です。万が一、飛んで行って人を怪我させてしまったら・・・。そうなってからでは遅いので、ぜひ早めの対応を心がけましょう。
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